「ホームインスペクションってなに？」
「ホームインスペクションの流れは？」
「ホームインスペクションのメリットとデメリットって？」
住宅の売却を検討する際に、ホームインスペクションという言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。ホームインスペクションとは、ホームインスペクターという専門家による住宅診断のことです。住宅を売却する際に住宅の状態を把握でき、買い手とのトラブルの防止に役立ちます。
住宅の売却は、人生で重要なイベントの1つです。そのため、ホームインスペクションについて知るとともに、不動産会社選びを慎重に行うことが大切です。
そこで本記事では、ホームインスペクションの流れ・かかる費用・メリット・デメリットを解説します。あわせて、不動産会社を選ぶポイントについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
ホームインスペクションとは？
ホームインスペクションとは、住宅の状態を把握するための専門的な検査のことです。住宅購入・売却の際に実施されることが多いですが、新築住宅の引き渡し前や、中古住宅の購入時・リフォーム後にも実施することがあります。
ホームインスペクションでは、専門の知識と経験を持つホームインスペクターが、住宅の構造や設備、外観などを細かくチェックします。ホームインスペクションを実施することで、住宅の状態を客観的に把握することが可能です。
また、潜在的な問題や劣化箇所を早期に発見することで、修繕や補修の必要性を判断できます。
ホームインスペクションの流れ
ホームインスペクションは、不動産会社と媒介契約を結んだ後に行います。ホームインスペクションの業者は、自分で探さず、不動産会社に斡旋してもらうのもおすすめです。
売り手がホームインスペクションを実施する場合には、住宅の売り出し前に行いましょう。インスペクションで欠陥やトラブルがなければ、物件に付加価値をつけられます。
ホームインスペクションの流れは、以下のとおりです。
- ホームインスペクション業者の選定
- 検査日の調整
- 検査費用の支払い
- 検査の実施
- 報告書の受領
検査の日程調整から報告書が届くまで、2週間程度かかります。そのため、ホームインスペクションを行うのであれば、早めに手配するのがおすすめです。また、土日は混み合い、予約が難しい可能性があるため、可能であれば平日も候補として伝えると良いでしょう。
建物の状況がわかる図面などの資料を事前にメールしておくと、当日はスムーズに検査を行えます。また、知りたいことがあれば、当日ホームインスペクターに伝えても構いません。
検査終了後、ホームインスペクターから報告書が提出されます。検査結果が詳細に記載された報告書をよく読み、不明な点があれば、ホームインスペクターに問い合わせましょう。
ホームインスペクションにかかる費用
インスペクションを実施するための費用は、一般的に4～6万円程度といわれています。加えて、オプションをつけた場合には、10万円前後かかることもあります。
また、インスペクションを実施した結果、売却する上で工事や改修が必要になる場合には、費用負担が発生する可能性があることに注意が必要です。
ホームインスペクションのメリット
ホームインスペクションのメリットは以下の3つです。
それぞれ解説します。
住宅の状態を把握できる
ホームインスペクションを実施することで、住宅の状態を客観的に把握できます。ホームインスペクターによって、素人では判断できないような目に見えない部分の状態もチェックすることが可能です。
買い手は、ホームインスペクションによって、住宅の状態を把握できるため、安心して購入できます。ホームインスペクションを実施することで、物件に付加価値が付き査定額が上がるのが見込まれることに加え、売却しやすくなるでしょう。
トラブル防止に役立つ
民法では、売主は買主に対して、売買の目的物が契約の内容に適合することを保証する責任を負う「契約不適合責任」があります。契約不適合責任が発生した場合、購入者は売主に対して、中古住宅の修理や代替物の引渡し、損害賠償などの請求が可能です。
契約不適合責任に問われないためには、契約書に物件の内容を記載する必要があります。契約書に欠陥などの内容を記載していれば、契約不適合責任を言及されることはありません。
ホームインスペクションを実施することで、契約書に問題箇所を記載できるため、買い手とのトラブルを未然に防げます。住宅の問題に気づかないまま売買することを防ぎ、トラブルのリスクを下げることが可能です。
安心して住宅の売買ができる
インスペクションに合格すれば、瑕疵担保保険に加入でき、税制優遇を受けられます。チラシやインターネット広告に記載しPRできるため、物件に付加価値を付けて売り出せます。
しかし、瑕疵担保保険に加入できる要件を満たしたインスペクターによる診断が必要であることに注意してください。買い手は購入する住宅の状態を把握したいため、ホームインスペクションの実施により、安心して購入を検討してもらえるでしょう。
また、住宅の状態が良好であれば、査定額がアップしたり、売却価格の交渉を有利に進められたりする可能性が高いです。ホームインスペクションを実施することで、売り手側と買い手側の双方が安心して住宅の売買ができるでしょう。
ホームインスペクションのデメリット
ホームインスペクションのデメリットは以下の2つです。
それぞれ解説します。
手間・費用がかかる
ホームインスペクションの実施は、1～5時間程度で終わります。しかし、インスペクターの手配に1週間程度、調査結果の報告書を受け取るまでに1週間程度必要です。期間がかかる上、日程調整や立ち合いの手間がかかってしまいます。
また、インスペクションを実施するために4～6万円程度かかることに加えて、オプションをつけた場合には10万円を超える費用がかかります。他にも、インスペクションを実施した結果、売却する上で工事や改修が必要になる場合には修繕費用が発生するかもしれません。
上記を考慮して、ホームインスペクションを実施するかどうかを検討する必要があります。
物件の価値が下がる可能性がある
ホームインスペクションの実施によって住宅の状態に問題が見つかり、修繕が必要な場合は修繕費が発生します。物件自体の劣化や欠陥は、物件の価値を下げる最も大きな要因です。
また、問題が明確になった場合、購入希望者に説明する必要があります。ホームインスペクションの結果が悪い場合には、物件の価値が下がってしまうほか、費用がかかる可能性があることを理解しておきましょう。
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| 項目 | 詳細 |
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| 会社名 | 株式会社ベンハウス |
| 会社住所 | 神奈川県横浜市西区楠町10-1 |
| 創業年数 | 1993年6月 |
| 公式サイト | https://www.benhouse.com/sale/ |
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まとめ
ホームインスペクションを実施した中古住宅は、売り手と買い手の双方が安心して売買できます。ホームインスペクションは、買い手とトラブルになるのを防いでくれるため、可能な限り実施するのがおすすめです。
しかし、実施する前にメリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。
