「持っている不動産を売りたいけどタイミングがわからない」
「早く売りたいけど損したくない」
上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。不動産は大きな資産のため、少しでも高値でスムーズに売却したいはずです。
不動産売却にもベストなタイミングはあります。しっかりと売るべきタイミングで売却活動ができれば、比較的高値での売却が可能です。
この記事では、不動産売却のベストタイミングと、損失を避けるための注意点をご紹介します。しっかりポイントを押さえることで自分たちのベストタイミングを見極められ、納得のいく売却ができるでしょう。
また以下の記事では、不動産売却にかかる期間について解説しています。初めて不動産の売却を行う人は、以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
不動産売却はタイミングによって値段が変わる？
不動産の売却価格は、時期によって変動する傾向があります。なぜなら、不動産市場の需要と供給のバランスや経済状況、季節的要因などによって影響を受けるからです。
例えば、一般的には春から夏にかけては新学期や転勤シーズンで住宅を探す人が増えるため、不動産取引が活発になる傾向があります。そのため、この時期は売却価格が比較的高くなるでしょう。
また、不動産売却には一定の期間がかかります。不動産売却期間は物件の種類や価格設定、市場の状況など、さまざまな要因によって変わりますが、通常半年前後かかると言われています。
不動産売却中にも市場の状況は変化する可能性もあるため、売却を決意してから実際に売却されるまでのタイミングも重要です。
なお、ここでは不動産売却のタイミングを次の2つに分けて解説します。
不動産売却を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
不動産売却に適したタイミング
大前提、不動産売却に適したタイミングは、市場状況や個人の状況によって変わります。まず、経済が好調で不動産価格が上昇傾向にある時期は、需要が高まり良い条件で売却できる可能性が高くなるでしょう。
また、金利が低い時期は住宅ローンを組みやすくなるため、買主が増え売却がスムーズに進みやすくなります。特に3月から4月は、新学期開始前や企業の異動シーズンと重なり、需要が高まります。
物件自体の状態も重要です。
リフォームや修繕を行った直後など、物件の状態が良い時期に売却すると高値での売却が期待できます。さらに、不動産売却に関連する税制優遇措置が実施されている時期は、買主にとって有利な条件となるため売却しやすくなるでしょう。
個人的な事情も考慮すべきで、転勤や結婚、出産といったライフスタイルの変化に合わせて売却するのも良いタイミングです。これらの要因は、売主にとって売却の必要性が高まる時期であり、同時に新たな住居を求める買主のニーズとも合致する可能性があります。
適切なタイミングを見極めるには、これらの要因を総合的に判断し、必要に応じて不動産専門家のアドバイスを受けることがおすすめです。市場動向を注視しつつ、自身の状況や目的に最も適した時期を選択することで、スムーズで有利な不動産売却を実現できる可能性が高まるでしょう。
不動産売却に適さないタイミング
不動産売却を控えたほうが良いタイミングは、市場状況や個人の事情を考慮することが重要です。
例えば、経済不況や不動産バブル崩壊後など、不動産価格が全体的に下落している時期は売却を避けるべきです。前述した状況下では、物件価値が本来の価値よりも低く評価される可能性があります。
可能であれば、市場の回復を待つことがおすすめです。
同様に、災害の直後や政治的・社会的不安が高まっている時期も避けるべきです。こうした状況下では、適正な価格での売却が難しくなります。
他にも、近隣で大規模工事が行われているような場合も、売却を控えたほうが良いでしょう。工事完了後に物件価値が回復する可能性があるためです。
季節的には、冬季は不動産売却に適していません。特に年末年始は不動産取引が減少する時期です。多くの人が休みのため、売買が遅れる傾向があります。
また、税制面での考慮も重要です。譲渡所得税の計算上、不利になる時期は、売却を控えたほうが良い場合があります。不動産の所有期間が5年を経過する直前などです。
税制は複雑で頻繁に変更されるため、専門家に相談することをおすすめします。
最後に、個人的な準備が整っていない時も売却を控えるべきです。次の住居が決まっていない、資金計画が不十分といった状況では、慌てて売却せず、十分な準備を整えてから行動することが重要です。
不動産売却のベストタイミングを見極める4つの方法
不動産を売るときにチェックすべき点は、大きく分けて以下の4つです。
それぞれの観点で売り時があるため、この4つを把握していないと理想通りの売却は難しくなるでしょう。以下でそれぞれの見極め方を解説します。
「相場」上昇傾向のときを見逃さない
相場が右肩上がりの上昇傾向にあるかをチェックしましょう。上昇傾向であれば、相場は引き続き上がる可能性があるため、売却のタイミングは今ではないと判断できます。
反対に下落傾向であると、これから下がっていく可能性があり、早めに売るのが得策です。
- 上昇傾向→上昇が続くなら遅く売る
- 下落傾向→下落が続くなら早く売る
- 横ばい→変化がないならいつ売ってもいい
しかし、相場は日々変動するものです。下落していたのに急に上昇することもあるため、相場を読むのは難しいといえます。とはいえ、2023年時点の相場は上昇傾向です。
上昇している今は売り時であるといえるでしょう。引き続き上昇を待つ場合は傾向に注意し、変化が見られたらすばやく売却するのが得策です。上記の不動産相場の表は、国土交通省が公表している「不動産価格指数」で見られます。
「築年数」6～15年が売り時
売却率が高いのは、築6～15年の住宅です。家やマンションなど、住宅の価値は時間経過とともに下がってきます。しかし、築6～15年の住宅の売却率が高いのは購入しやすい金額だからでしょう。
築5年以下の住宅は新築物件と大差ない価格で売られるため、中古物件としては高額になり、購入へのハードルが上がります。その反面、築6～15年の物件は安価で購入できることから売却率が高くなっています。
「税金」所有期間が5年超え・10年超えを狙う
税金の面で考えると、不動産の所有期間が5年、もしくは10年を超えたときが売却のベストタイミングといえます。不動産を売却すると、売却によって得た利益に対し『譲渡所得税』という税金が発生します。
譲渡所得税の税率は不動産の所有期間によって変わることが大きな特徴です。所有年数による税率は以下のようになります。
- 5年以下（短期譲渡所）→39.63％
- 5年超え（長期譲渡所得）→20.315％
- 10年超え（軽減税率の特例の適用）→14.21％ ※6,000万以下の部分
上記のように5年以下とそれ以上の税率を比較すると、約2倍の違いが生じるのです。この差はかなり大きいでしょう。
ただし、家を売却する場合は「3,000万円の特別控除」が適用され、最大で売却益の3,000万円まで非課税にできます。土地やマンションを売る場合、そして家の売却益が3,000万円以上になりそうな場合は、所有期間にも注目しましょう。
「季節」引っ越しが多い2～3月がベスト
不動産取引が活発になる2～3月は買い手を見つける狙い目。進学や転勤など、家庭の変化に合わせて引っ越しする世帯が多くなる時期です。
このタイミングに合わせて売りに出すと、必然的に物件を見てもらえる頻度が増え、買い手が見つかる可能性も上がるでしょう。10月ごろには依頼する不動産会社を探すなどの準備を始め、2〜3月には売り出せるようにしておくのがおすすめです。
不動産売却のベストタイミングを逃さないために
ベストタイミングをなるべくいい状態で迎えるには、以下2つの事前準備が重要です。
以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
売却するタイミングを決めたら、早めに準備を始める
不動産会社を決めてから売却が完了するまで、約6か月かかるといわれています。早くても3ヵ月程度かかるので、逆算して準備を始めるようにしましょう。
狙った時期に間に合うようにと焦ってしまうと安売りの原因になります。安売りは大きな損に繋がるので、時間に余裕をもって動き始めましょう。
複数の不動産会社に査定を依頼し、売却価格相場を把握する
複数の不動産会社に査定を依頼することで、査定価格が妥当か判断しやすくなります。情報を多く集められるうえに、高い条件を提示される可能性もあるでしょう。
また、担当者の対応も重要なので複数社まわり、さまざまな観点から比較することが大切です。すこし手間はかかりますが、適正な売却価格を把握するためにも4〜6社まわるのが理想的といえます。
不動産売却で損をしないための注意点
知っていたり、対策しておいたりすると売却に有利なこともあります。また「知らなかったために損をした」ということにならないよう、以下の5つの注意すべき点を解説します。
損しないためにも、必ずチェックしておきましょう。
不動産の相場を把握する
売りに出したい不動産の相場を把握することは、損を避けるために重要なポイントとなります。相場価格を知らずに不動産会社に相談すると、低く見積もられる可能性があるため注意が必要です。
事前に自分で調べて相場を知っておけば、不動産会社や買い手との価格交渉に役立ちますし、なにより損を避けることに繋がります。
適正な価格で売却する
不動産売却は高すぎても安すぎてもいけません。売却側と同様、買い手側も相場を調べて物件探しをしています。
相場より高すぎる価格は、候補から外される原因になりかねません。そして、安すぎると当然損をしてしまいます。
高すぎると売れず、安すぎては損をする。適正価格で売り出すのがおすすめです。
内覧のために家の中をきれいにしておく
家の中がきれいな状態であるかという点も、売却に大きな影響を与えます。いくら価格がよかったとしても、肝心の物件が汚いと買う気になる人は少ないでしょう。
仮に購入希望者がいても、物件の価値を安く見積もられ値下げ交渉されるかもしれません。そうすると適正価格より安く売ることになるため、結果的に損に繋がります。
売却にかかる費用を把握する
不動産売却には、一般的に売却価格の4～6%の費用が掛かります。主な費用は次の通りです。
- 仲介手数料
- 印紙税
- 譲渡所得税
- 引っ越し費用
- 抵当権抹消登記費用
- 住宅ローン返済手数料（ローンが残っている場合）
- その他費用（必要に応じてハウスクリーニング費や測量費、解体費など）
必要な費用を把握していないと、「思わぬ出費になってしまった」ということになりかねません。決して安い費用ではないため、資金準備に焦ることのないように事前に把握しておきましょう。
以下の記事で不動産売却にかかる費用について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
売却する時期を慎重に検討する
不動産取引が活発になる時期を見計らって売りに出すと、スムーズに売れる可能性が高くなります。
反対に、売れにくい傾向にあるのは8月。この時期に売りに出してもなかなか買い手が見つからず売れ残ってしまい、「売れ残り＝人気のない物件」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
悪い印象を持たれる前に、スムーズに売却するのがベストです。そのため、売却時期は慎重に考えましょう。
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| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ベンハウス |
| 会社住所 | 神奈川県横浜市西区楠町10-1 |
| 創業年数 | 1993年6月 |
| 公式サイト | https://www.benhouse.com/sale/ |
ベンハウスは1993年設立の横浜市周辺に特化した不動産会社です。不動産売却の無料相談も行っています。
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まとめ
不動産売却はさまざまな観点を考慮し、ベストタイミングを見極めることが大切です。物件の状態や相場などを考えると、タイミングは人によりそれぞれ変わってきます。
また、事前準備もしないといけません。自分であらかじめ必要情報を集めたり、資金を確保できるか十分な検討が必要です。
そして、信頼できる不動産会社と事前に得た情報を照らし合わせ、適正価格で売却するといいでしょう.。今回ご紹介したポイントを抑えず売却すると、大きな損に繋がる可能性があります。
この記事を参考に、自分たちの損しないベストタイミングがいつなのか見極めてください。
